メディカルテーピング療法とは
伸縮性のあるテープ(キネロジEX)を痛みのある、ハリのあるところに貼り人間の自然治癒力を促進させ、障害を和らげ改善します。
テーピング療法における病態の発生機序は、以下を理解し人体をイメージできると見立てやすくなります。
人間の体は風船である。
幾重にも重なった風船である。
その隙間は水で満たされ、循環し組織の熱をとり、汚れを掃除している。
重力や自律神経はもとより、姿勢や動作などにより、潰されたり、伸ばされたりした部分に水は停滞し摩擦熱が発生、体が問題を起こす。
その潰されたり、伸ばされたりした部分を修復するのがキネシオテーピングである。
「空」、「動」、「冷」=「KU」、「DO」、「REI」の考え方は、
テーピング療法の基礎
- 空(Space)は、テーピングによるシワで人体の組織層を持ち上げることにより生まれる。
- 動(Moving)は、間質液やリンパ液と血流がテープによって生まれた空(Space)によって自由に流れることで促進する。
- 冷(Cooling)は、組織に滞留した体液などによって生じた熱を、空(Space)と動(Moving)によって正常な温度に戻すことができる。
- キネシオ理論:細胞環境の顕微鏡的変化が機能を変化させる。
メディカルテーピング療法の効果
①筋肉機能を正常にする
②血液・リンパ液の循環を促進
③痛みの緩和
④関節の歪みを調節・補強
①は、何らかの障害、怪我、使いすぎによって痛めた筋肉を治すということです。
どなたでも筋肉が固くなったことがあるでしょう。
ひさびさの運動で全身が痛くなった経験もあると思います。
キネシオテープを貼ることによって、伸びすぎた筋肉、縮みすぎた筋肉をもとに戻したり、弱っている筋肉を強くする効果があるのです。
②はいわゆる、血行不良といわれているもの、たとえば肩こり、冷え性などを治すものです。
血液やリンパ液の流れが悪くなると、うっ血状態となって神経を圧迫します。
この流れをよくするために、キネシオテーピングでは、皮膚とその下にある組織間の隙間を拡げることによって、その循環を助け、
局所にたまっている血液やリンパ液の循環を改善することができます。
③は痛みに対する鎮痛効果です。
痛みを感じたときに、自然に手をあてがったことはないでしょうか。
これは、皮膚や筋肉を刺激することで、神経学的に痛みを消す効果があることがわかっています。
本来、人間には自分で痛みを抑える機能があり、それがキネシオテックスを貼ることによって、活性化されるのです。
④の関節のずれというのは、おもにスポーツでの障害によって、おこることが多いのですが、その場合にキネシオテーピングは効果を発揮します。
筋の異常な緊張によって関節を構成している骨を引っ張ってしまい、関節がずれてしまう場合などがそうで、
ある程度キネシオテープを引っ張って使用します。
膝や足首など、強い衝撃で痛めやすい部分によく使われます。
料金
施術料(基本料金)
¥4,000〜/対象部位が多い場合には別途割増をお願いすることがあります。
メディカルテーピングによる改善症例
- 身体の痛み
- 腰痛(ヘルニア・分離症)
- 膝痛
- 足首痛(足関節捻挫等)
- 踵痛(シーバー病)
- 足底痛
- 肩痛(四十肩等を含む全般)
- 腕痛(内・外側上顆炎)
- 手首痛(腱鞘炎など)
- 首痛(寝違え、むち打ち症)
- 股関節痛
- 肉離れ
- 外反母趾
- 扁平足
- 浮き指(ハンマートゥ)
- 側湾症
内科的項目
- 偏頭痛
- 突発性難聴(後天性)
- 気管支喘息
- 帯状疱疹の後遺症
- 自律神経失調症
その他
- 顔のリフトアップ
- スポーツ選手のパフォーマンスアップ
- 全身調整
- 姿勢矯正
メディカルテーピングに関するQ&A
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貼っただけで痛みを感じなくなるのはどうしてですか?
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人は無意識のうちに痛みを感じる部分に手を当ててさすったりします。いわゆる”手当て”ですが、皮膚に触れたり覆ったりすることで痛みを和らげます。
テーピングは手の代わりに覆う役目とリンパの流れを良くする働きがあり、リンパの流れが良くなることつまり、貼っている間はず〜っと手当て(治療)をしているわけです。
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どれくらい貼っていても大丈夫ですか?
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かゆくなったら剥がしてください。テーピングの唯一の副作用は皮膚のかぶれ。かゆくなるのは皮膚のサインです。
皮膚の弱い方、汗をかいたときはかぶれやすいので気を付けてください。
*ビューティーテーピングの場合は2~3時間で剥がしてください
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どれぐらいで症状が取れますか?
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剥がすと若干、貼っていた時より症状が元に戻るときがありますが、当初よりもずいぶん改善されていると思います。
慢性の場合は一度では完全に痛みが取れないことが多いので、何度か繰り返しテーピング治療をすることをお勧めいたします。
(剥がしてから再度テーピングを貼る場合は、皮膚を休ませる為に約半日~一日は間をおいてください)
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上手なテープの剥がし方ってありますか?
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シャワーやお風呂などでテーピングを十分に濡らしてから剥がしてください。
剥がす方向は身体の上から下に向かって剥がしてください。
(人間の体毛は上から下に生えています。逆方向に剥がすと脱毛してしまい皮膚にかなりの負担がかかります)
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お風呂やシャワーは貼ったままでも大丈夫ですか?
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大丈夫です。(湯船に浸かってもOK)ただし、石鹸やたわしでテープの貼っているところは擦らないでください
また、水分を拭き取る時もテープの貼っているところは擦らないでください。
タオルなどでテープの上をたたき拭き、あとは扇風機やドライヤーなどで乾かしてください。