マッサージについて
現代社会では様々なストレスを感じながら生活を送っている人が多いと言われ、そのストレスを解消するために数々の方法があります。身体の疲れやコリを取り除き、心身をリラックスさせるマッサージ・指圧・あんまもその一つです。
マッサージは「手をもってこねる・押す」という意味であり、主に手のひらや指を使い硬くなった筋肉をほぐしていきます。
指圧とは、主に母指を使いいわゆる「ツボ」と呼ばれる部位に1点圧を加える手技です。
按摩(あんま)の按とは「押さえる」という意味であり、摩とは「なでる」という意味です。実際にはなでる・押す・揉む・叩くなどの手技を用います。
マッサージ・指圧・あんまの違いとして、マッサージは求心的(手足から身体の中心<心臓>の方に向かう)に治療し、指圧・あんまは遠心的(心臓に近い方から遠い方に向かって)に治療するものとされています。しかし、いずれも目的に大きな違いはなく実際の臨床においては、身体の状況に応じて使い分けていきます。
マッサージ治療効果
マッサージおよび指圧・あんまの治療効果は、大きく以下の3つの作用があります。
血液などの循環を高め、組織・器官の異常を調整し、正常な機能状態に戻す
神経・筋への興奮性を高めて機能を増進する
異常興奮した神経・筋に対し鎮静的に作用させて緊張を取り除く
これらを身体の状態に応じて使い分けて、身体の調子を整えていきます。また病後(骨折・捻挫・脳卒中等)のリハビリとして用いることで社会復帰の早期化を果たすことが可能となります。
当院ではマッサージ・指圧・あんまを行う時に、姿勢や動作を観察し分析することで体の不調原因を特定します。治療においては原因筋に対してマッサージ・指圧・あんまを行うことに加えて、原因筋から離れた身体部位への刺激(遠隔刺激)も同時に行うことで身体全体の治療効果を高めています。